オーソモレキュラー的栄養療法の前に・・・
栄養指導・食事指導には、
診療報酬に関わるものと
関わらないものがある。
◆診療報酬に関わる指導◆
①外来・入院・在宅患者の訪問栄養指導
②医師によって病名が診断されている人について
管理栄養士が指導した場合
③医師の食事箋に従い、管理栄養士が
栄養指導を行うetc
★栄養アドバイザーが行う栄養食事指導★
◆診療報酬に関わらない指導◆
管理栄養士を除く者が行う栄養指導
【内容】
栄養相談・セミナーや研修会講師・
調理教室の開催etc
【対象】
医療機関(自費診療)のスタッフ・薬局・
スポーツジム・エステサロンなどの民間・
個人企業etc
オーソモレキュラー栄養療法の
栄養アドバイザーとは?
●クライアントを
“平均的人間”や“基準値”でみない。
●生化学的特性に加え、その個の人生・
生活・価値観・人生観をも包括しながら
カウンセリングを行う。
●ホリスティック栄養学の観点から、
その個にのみあったその時々で
ベストな提案をする。

栄養アドバイザーがまず、
プロセスを理解し食生活を変え
サプリメントで回復し
ロールモデルとなる。
●●対象にすべきクライアント●●
健康には自信がある、疲れやすい、
太ってきた、ストレスが多い、
体調が悪いが病院にいくほどではない、
がん・高血圧・糖尿病など
家族性の病気が気になるetc…

特定の疾患によらない全身倦怠感
★要因1:一過性(生理的)倦怠感
過労・長時間労働・過重労働・
ストレス・精神的緊張・心労・
不十分な睡眠・不眠
★要因2:ライフスタイルに起因する倦怠感
・生活パターン(不摂生・不規則な生活)
・職業:環境(高温・多湿)、有害物質(重金属・
一酸化炭素・農薬)
・嗜好品:アルコール・タバコ
・薬物乱用:睡眠薬・安定剤・麻薬
★要因3:既存疾患の治療に関係した倦怠感
・治療薬剤の副作用
・治療薬剤の離脱時
・強度の食事制限
(塩分・タンパク質・カロリー)
・術後
全身倦怠感を訴えることの多い病態
①脱水状態(嘔吐・下痢)
②貧血(各種疾患による貧血および
潜在性鉄欠乏症)
③低栄養→脱水
④感染症
⑤肝障害
⑥耐糖能異常(糖尿病)→低血糖
⑦腎障害
⑧内分泌異常(甲状腺機能低下症)etc
⑨悪性腫瘍
⑩精神障害・その他(うつ病・心身症)etc
オーソモレキュラー栄養療法を必要とする可能性があるさまざまな症状

全身倦怠感以外にもさまざまあります。
体重減少
体重減少の原因には、
食物摂取量不足・食欲低下・消化吸収障害・
エネルギー消費量増加・栄養の異常や失調など
多々ありますが、そのままにしておくと
がんやうつ病などを発症することも…。
肥満
◆肥満にみられる併発症◆
●メタボ(糖尿病・脂質異常症・高血圧・
心血管障害・脂肪肝)
●呼吸器障害
●痛風
●胆石症
●がん
◆肥満の成因に基づく分類◆
⑴本態性肥満…単純性肥満
⑵症候性肥満…内分泌性肥満、糖尿病、
甲状腺機能低下症etc
⑶薬剤性肥満…ステロイド剤、経口避妊薬、
インスリンetc
浮腫(むくみ)
★重症度の評価★
緊急治療を必要とするのか、
放置しておいてよいものか?
◆よくあるケース◆
⑴栄養障害性浮腫
タンパク漏出性胃腸症・飢餓・鉄欠乏
⑵薬剤性浮腫
非ステロイド性公園症剤・降圧剤・ホルモン剤
⑶高齢者の浮腫
低ALB血症・筋量減少による血流低下・
過度の降圧etc
不眠
★不眠のタイプ★
●入眠障害(就眠障害)→寝つきが悪い
●睡眠障害→ぐっすり眠れない
●中途覚醒→睡眠の途中で何度も覚醒する
●早期覚醒→早朝に覚醒して再眠できない
●覚醒障害→目覚めが悪い
●夢の障害→多夢と悪夢
◆不眠の原因◆
⑴一過性
急に起こった感情的な興奮
⑵持続性
持続的な精神緊張や予期不安
⑶精神科疾患に伴うもの
神経症・躁うつ病
⑷薬物やアルコール常用に伴うもの
睡眠時の中枢神経抑制薬・カフェイン等の
神経系刺激薬・アルコール
⑸睡眠時の呼吸障害によるもの
睡眠時無呼吸不眠症候群
頭痛・頭重
★要因頻度の高いケース★
習慣性偏頭痛・高血圧・筋収縮性頭痛・
発熱etc
◆問診のポイント◆
⑴症状の頻度はいつ?
発作性か、間欠性か、持続性か、
拍動性か?
⑵症状の程度は?
深夜眠りを覚ます・刺すような・
頭が割れるような・うずくような・
締め付けられるような・吐き気・嘔吐・
めまい・視力障害などを伴うか?
⑶早期起床時に頭痛があり、排泄によって
軽減する場合
脳浮腫による脳圧の亢進
◆頭痛の主な原因◆
⑴情動的緊張
ストレス・過労・天候・月経・
感情などの影響。
入試・試験・転勤・結婚・離婚など
環境の変化。
⑵鉄欠乏の特異的な症状
⑶特定の食品で起こる
チョコレート・ケーキなど甘いもの
→低血糖の症状。
アルコール(特にワイン)
⑷慢性習慣性頭痛に多いのが頭痛薬の
使い過ぎによるもの
めまい

⑴立ちくらみ
急に立つと時に起こり、フラフラする、
視野が暗くなる等の症状で主に脳血液循環障害
に伴って発現する。(貧血・低血糖・高血圧)
⑵身体または周囲の一定方向への回転感、
運動感を訴えるもの
特に内耳障害によるめまいは、
吐き気、嘔吐・難聴を伴う。 😥
メニエール病は20~40歳で発作的に発症し
耳鳴りと難聴を伴う。
◆めまいの主な原因◆
⑴鉄欠乏とめまい
めまいは起立時、労作時に目の前が暗くなり、
頭がフラーっとするなどがほとんど。 😯
起立時は寝ているときに比較して心拍出量は
20~50%源となる。
鉄欠乏性貧血があると、起立による心拍出量
低下や出血量減少が低酸素血症を増強させる。
動脈硬化の場合、さらに症状は強くなる。
⑵バ因性めまい
パニック障害・全般性不安障害・更年期障害・
仮面うつ病の診断基準の症状のひとつ。
肩こり・不眠等に伴うめまいも多い。
⑶メニエール病や頭位性めまいの原因

アレルギー・内耳障害・循環障害・ストレス
などの多因子的な原因。
鉄欠乏性貧血に対するオーソモレキュラー
栄養アプローチで、ほとんどの例に
改善がみられる。
しびれ
◆栄養障害としびれ◆
●ビタミンB1欠乏性の脚気は偏食で、
特にインスタント・加工食品摂取により
増加傾向
●ビタミンBに欠乏性の神経障害
●パントテン酸欠乏で焼け足症候群
(膝より下の異常感覚や灼熱痛)
●鉄欠乏症で四肢の感覚障害を起こす