主訴の原因がストレスである場合が多い。
【ストレスを受けやすいタイプ】
・A型性格
・Active & Aggressive
・エリート基質
・完璧主義
行動的で攻撃的・名誉欲・
責任感が強く負けず嫌い。
挫折感がなく、負けることに弱い人。
他人に任せられず、何でも自分でしないと
気が済まない人。。。
こんなタイプの人が、
視野の狭そうな思いつめた顔や、
とんがった表情を見せ始めると要注意! 👿
生体反応 ≪3つの段落≫
~生体反応の段落~
種類 | 伝達方法 | 分子量 | |
自律神経系 | 電気信号 | ー | 免疫系(副交感神経)・
貧食系(交感神経) どちらを使うか決定する |
副腎皮質ホルモン | ステロイドホルモン | 低分子 | 一時的な免疫抑制
(Tセル・Bセルの死滅) |
サイトカイン | 細胞から産生するタンパク質 | 高分子 | 生体恒常性の制御
・免疫系の調節 ・炎症反応の惹起 ・抗腫瘍作用 ・細胞増殖と分化・抑制 |
検査データとストレス
~白血球(顆粒球とリンパ球)と神経支配~
●顆粒球
60%・・・交感神経の支配を受ける
アドレナリンのレセプターを持つ
70%・・・交感神経亢進
(ストレス・オーバーワーク)
肩こり・腰痛・便秘・痔・
食欲不振・高血圧・歯槽膿漏
●リンパ球
35%・・・副交感神経の支配を受ける
40~45%・・・副交感神経亢進
(肥満・運動不足)
アレルギー症状・易疲労・
過敏性大腸症候群
顆粒球低下による活性酸素の低下は
エネルギー不足を起こし、
うつ症状の一因となる。 🙁
東北大学の斎藤章教授が始めて主張し、
新潟大学の安保徹教授が
その理論を体系づけた。
自律神経の働き
自律神経を自動車に例えると、
自律神経→自動車
交感神経→アクセル
副交感神経→ブレーキ
という感じ。。。 🙂

さまざまな警告
⇩
栄養欠損・ストレス・加齢
⇩
ホルモンの乱れ・自律神経異常・
免疫低下
⇩
ホメオスターシス(生体恒常性)の乱れ
⇩
発病
ストレッサー
【健康促進因子】
◆基本的・・・食事・運動・睡眠
◆環境的・・・暖房・清潔
◆精神的・・・教育・幸福感
【生体】
遺伝子→胎児→小児→成人というように
時間がすすむ。
【健康阻害因子】
◆物理的ストレッサー
寒冷・暑熱・気圧・やけど・
放射線・騒音etc
◆生物的ストレッサー
細菌・ウイルス・原虫etc
◆精神的ストレッサー
心理・社会的要因
◆科学的ストレッサー
薬物(アルコールを含む)・
酸素過剰や欠乏・一酸化炭素・
栄養欠損etc
ストレス反応
≪緊急反応≫
自律神経と内分泌系を介して
行われる。
⑴突然の刺激→興奮→アドレナリン(副腎皮質
ホルモン)分泌→心拍出量増加とグリコーゲン
放出→血糖値が上昇
⑵興奮→下垂体の支持で副腎皮質ホルモンが
分泌→肝グリコーゲンが新生(体タンパク異化)
→血糖値が上昇
⑴⑵のいずれにせよ
血糖値を上昇させる反応が起こる。
脳により多くの栄養を補給し、
脳の活動を活発にさせて
緊急事態に対応できる準備をするため
と理解できる。
≪半適応症候群≫
ストレスが激しい時は、
下垂体からACTH以外の前葉ホルモンの
分泌は抑制される。
●全身適応症候群
警告反応期(ショック期・抗ショック期)→
抵抗期→消耗期
ストレスを受けると血糖は、
ショック期に上がり、一度下がって
抗ショック期に再び上がる。
そして、抵抗期は一定になり
消耗期に下がる。
そのとき細胞内水分は、
ショック期から抗ショック期の間で最大となり
抵抗期に一度一定になって
消耗期に上がるため、浮腫が発生する。
副腎では
ショック期にアドレナリンが分泌され、
抗ショック期に皮質ホルモンの分泌が
増大する。
副腎皮質の束状層で産生され、
副腎皮質ホルモンのひとつである
糖質コルチコイドはストレスに対して、
コルチゾールが分泌され、
抵抗力が増強される。
そのため、抵抗期の副腎皮質ホルモン
の分泌はほぼ正常だが、
消耗期に副腎皮質機能が低下する。
副腎皮質や血漿中のビタミンCは、
ショック期に減少し、
抗ショック期に増加する。
抵抗期になるとビタミンCは
副腎皮質ホルモンの分泌量と並行し、
消耗期に減少する。
ストレスで起きる主な症状
●大腸の症状(下痢・便秘など)
●頭痛(緊張型頭痛・偏頭痛)
●高血圧・不整脈・高脂血症・糖尿病
●甲状腺機能亢進症(バセドウ症)
●婦人科(ストレス性無月経・不妊症)
●皮膚疾患(じんましん・円形脱毛症)
●免疫低下
自律神経失調症
◆女性特有の自律神経失調
・分娩後、自律神経失調
・月経前症候群
・更年期障害
◆主な自律神経失調症
・神経性頻尿
・過呼吸症候群
・過敏性大腸症候群
ストレスの栄養対策
⑴糖質コントロール
●ブドウ糖は脳のエネルギー源
●少なければ頭脳の活動が落ちる
●過多であれば脳の活動も過多になり、
神経過敏や興奮状態になる。また、
インスリンの分泌異常を招くことになる。
●低血糖(うつ状態・神経過敏・多汗・眠気・
易疲労etc)
●単純糖質の制限、
ビタミンB群・カルシウムの摂取
⑵タンパク質の重要性
●ストレス下で、基礎代謝の亢進(30~40%)、
異化ホルモンによる体タンパク分解
●タンパク質の増量摂取による抗ストレス効果
を期待(ただし、消化力を考慮する)
⑶カルシウム
●脳細胞の興奮抑制
●脳細胞内外のカルシウム濃度の維持
⑷ビタミンB群
●神経ビタミンとも言われる
例)糖質の良好な代謝にビタミンB1の摂取、
タンパク質増量時にビタミンB6の摂取。
●副腎皮質組織の回復には、タンパク質
などの摂取